1965年公開のイギリス映画『エクスカリバー』は、アーサー王伝説を壮大なスケールで描いた作品です。監督は、『ローレンス・オブ・アラビア』の巨匠、デヴィッド・リーンが務め、彼はこの映画をキャリアの集大成と位置づけていました。
伝説の世界に足を踏み入れる
『エクスカリバー』は、剣を抜いた者が王となるという伝説の「エクスカリバー」を中心に物語が展開します。アーサー王(ニール・マッカーシー)は、幼い頃に養父であるユーサー卿(ガリー・ウォーカー)に育てられます。彼の出生は謎に包まれており、後に真の王としての血筋を持つことが明らかになります。
アーサーは勇敢で正義感の強い青年として成長し、やがて「エクスカリバー」を抜き、王位に就きます。彼は円卓の騎士たちと力を合わせ、イギリスを平和な国へと導こうとしますが、その道には様々な試練が待ち受けています。
愛憎渦巻く人間ドラマ
『エクスカリバー』は単なる冒険譚ではなく、人間愛や裏切り、葛藤といった複雑な感情を描いた作品でもあります。
アーサー王の妹モーガン(ダイアン・キートン)は、王位を欲しがる野心家であり、彼の治世に暗躍します。また、騎士たちはそれぞれに抱える悩みや欲望が描かれ、人間らしさを浮き彫りにしています。特に、ランスロット卿(スティーブン・ボイド)とグイネヴィア王妃(ジュリー・アンドリュース)の禁断の愛は、物語の大きな転換点となります。
史上最高の騎士物語
『エクスカリバー』は、当時の映画技術の粋を尽くして制作されました。壮大なスケールの戦闘シーンや美しい風景描写は、観る者を物語の世界に引き込みます。特に、円卓会議の場面や「エクスカリバー」を抜くシーンは、映画史に残る名場面として知られています。
主要キャスト
役名 | 俳優 |
---|---|
アーサー王 | ニール・マッカーシー |
モーガン | ダイアン・キートン |
ランスロット卿 | スティーブン・ボイド |
グイネヴィア王妃 | ジュリー・アンドリュース |
ユーサー卿 | ガリー・ウォーカー |
映画の見どころ
- 壮大なスケールで描かれるアーサー王伝説
- 愛憎渦巻く人間ドラマ
- 史上最高の騎士物語のひとつとして評価されている
まとめ
『エクスカリバー』は、アーサー王伝説をベースにした壮大なファンタジー映画です。
勇敢なアーサー王と円卓の騎士たちが織りなす冒険と、愛憎劇、そして裏切りといった人間ドラマが交錯し、観る者を飽きさせません。当時の最新技術を用いて制作された映像美も圧巻であり、映画史に残る名作のひとつと言えるでしょう。
あなたにオススメ
『エクスカリバー』は、ファンタジー映画が好き、中世の物語に興味がある、歴史や人間ドラマを深く味わいたいという方におすすめです。特に、壮大なスケールの映画が好きな方は、きっと満足できる作品になるでしょう。